2013年9月25日水曜日

何者でもない時。


今日の雨。
ぐっと秋を冷やした。

街路樹が色づいてきて
少しさみしいけど
それも嫌いではない。

昔、もっとバカだったころ
この季節は
なんにもしないで
公園とかブラブラしてたっけ。

どこの誰でもなく、
何者でもなかったときのこと、
今でも覚えている。

へんてこな自信と
消化不良の焦燥感。
身の程を知らなかったなあ。
もてあましてたっけ。

なにで喜ばれたいのか。
ぜんぜんわかってなかったなあ。

でもみんな
1回くらいは
何者でもない時間を経験するといいと思う。

そんときの
見たこと感じたこと、
失敗したこと、
恥ずかしかったこと、
誰かに伝えられる日が来るはず。

成功したことや
自慢ばなしなんか
ただの思い出。
そんなもんは、
そっとしまっとけ。
もし、聞かれたら
ウソばっかりついとけ。

現在のバカ野郎には
過去のバカ野郎のはなしをすればいい。

今も役に立っているのは
失敗した経験だよなあ。
そして、何者でもない時間。

そのときのことを
お酒を飲みながら
楽しく話せる人が好きだなあ。
そういう人は
哀しみを知ってる。

どうやったって
崇められるようにはならないから
うさんくさいくらいのほうがいい。
どうせ
ウンコもらしてるんだもの。
偉そうにはできないよね。

来年には40歳になるから
ふとね、考えるんだよね。いろいろ。
正解は知らないけどね。
どんどん老いぼれていこうとも
いつも身の丈は知っておきたいよね。

今度、
何もすることがないとき、
君の昔話を聞かせておくれよ。


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