2013年11月22日金曜日

切ない病。


無人駅には
蛾しかいなかった。

そして
冬の切なさに
さしかかっている。

晩秋の切なさから
やっと解放されたのもつかの間。
もうすでに
冬の切なさだ。

白い息。すんと澄んだ星空。
14時くらいの冬の陽射し。
街灯に照らされた雪。

その後さらに
年の暮れの切なさが待っている。

どうしてくれようか。

考えると
夏は過ぎ去ってしまうのを
半笑いの片隅で考えてて切ないし。

春は春で
雪解けのアスファルトや
芽を出しそうな草木を見ると
涙が出てくるし。

どうかしているよこれは。

つまり
今さら気づいたのだけど
ぼくは年中、切ないのである。

四季折々の切なさと
付き合っているのだ。

わびさび
みたいなもんなのか。
ハワイとかで住もうかな。
でもやだな。
季節がはっきりしてるのがいい。

いっそのこと
俳句みたいなもの書きながら
全国を旅しようかな。
でもやだな。
ひとり旅なんて
切なくて死んじゃう。

誰かとしゃべりたくなって
俳句みたいなものすら書かないだろう。

もし、旅が順調にいってもだ。
ゴール手前にくると
切なくて切なくて
醜態しかさらさなくなるだろう。

めんどうくさいね。
いつから、こんなんなったんだろう。
きっと、ずっと前からだろうなあ。

誤解しないでほしい。
これはナイーブ自慢ではない。
そんなものは、乳離れと一緒のあたりに
ドブに捨ててやったよ。

終わってしまう
すべてのものを
いとしく思うのだろうし
怯えてもいるのだろう。

すべてのものは
終わってしまう。
始まりは終わり。
だから
その間くらい
ちゃんと見ていたい。

そういうことなのかもしれない。

まわりくどく
分析なんてしたけど
ただ単純に
阿呆なんだろう。
ということも記しておく。

そんなこと、
どうでもよくて
君と話がしたいだけなのかもしれない。




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