タオルケット。
春がね、
そろそろ
そろそろっと
近づいていますよ。こちらにも。
そそくさと
窓辺にも花を飾るのさ。
なもんで、気分はいいけど、
とろーんとだるーい感じがあるのね。
なんだろうね。
いたって眠い。
そんなことより、
雪解けの路地を
封筒出しに歩いてた午後。
タオルケットが落ちていた。
それはもう
ぐっちょりと、薄汚く。
切ない。
どういうことだ。
誰かが小3のときから
使っていたかもしれないし、
引っ越しの養生アイテムとして
活躍したのかもしれない。
もしだよ、意図的にやったのなら
それは、なんらかの罰にあたいすると思う。
道に落ちたタオルケットほど
悲しいものはないよ。
真綿色したシクラメンなんか屁だね。
でも
そんなことで、
くじけるわけにはいかないんだ。
桜が咲くのを待つ。
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