そうだ
八月には最後の夜が
あとひとつだけ夜がある。
そういう歌があったね。
この時期、いつも口ずさむよ。
「帽子がよくお似合いですね」
初老の男性が
僕に言葉をかけてきたのは
木曜の夜だったっけ。
照れくさかったけど
光栄ですと言った。
次の日には
失恋をした友だちと
遠い国から帰ってきた友だちで
いちばん近くの海へ
行くことになった。
あんまり
降りたことのない駅から
すぐ近くにある
あんまり
きれいではない海だ。
その日は
朝から夏に似ていた。
私の夏は今日で終わりね。
彼女がそう言った。
ぼくもそれがいいと思った。
これから
新しい季節が始まるんだ。
海は
とてもおだやかだった。
八月に
あとひとつ
最後の夜があるならば
何をしようか。
ボートにでも乗ろうか。
食事に出かけようか。
部屋を片付けようか。
いや、
何もしないかもしれないね。
サンキュー。八月。
ぼくは
夏が終わった気が
まだ完全にしないのだけれど
明日から９月です。
それだけは
ハッキリと言えるよ。
よろしく。
空、高い蒼い。
これうまいから
食べてみてよ。
そう言っても
食べてくれない
信用すらしてもらえない。
だとしたら
さみしいよなあ。
食べてくれて
まずいとか
きらいとか
言われるならまだしも。
もしかしたら
その情報を発信する側の
信頼が足りないのかもしれない。
スピーカーの品質が低いみたいな。
音すらちゃんと聴いてもらえない。
共感は求めてないにしても
判断してもらうまでにも至らない。
もし世界中の人に
拒まれたとしたら
自分の思う「これうまいよ」を
ずっと貫けるだろうか。
「うまい」は
楽しいとか
おもしろいとか
すごいとか
かっこいいとか
いろんなことに
置き換えられると思う。
上手に伝えられなくても
自分がいいと思うもの。
聞く耳を持ってもらえる。
これって
実は、ありがたいよなあ。
そういうことが
あったとか
なかったとかではなく
なんとなく
思ったんだよね。
こんな季節の
こんな感じの空のときの
すごい昔のこと
ぼんやり思い出したよ。
そんなこんな。
味のり。
もう、じんわりと
確信したんだけど
これね
いらないんだ。ぼくは。
あの甘いような
ペターっとしたよな
そんな「味」をつける
必要があるのかと。
ずっと思ってたんだけど
どうでもよすぎて
いつも流れてしまっていた。
朝の定食とか
ついてくるんだ。
いらねんだそれ。
ふつうの海苔がいいよ。
味のりは、
ご飯に合わないんだ。
激高するほどのことでもないので
味のりがでてきても
かるーくがっかりするくらい。
がっかりでもないか。
あー。
また君か。
みたいな、あきらめ。
君をだね
一品にはカウントしないよ。
袋を開けちゃったから
まあ食べるけども。
そう説き伏せている。
味をつけるのなら
いっそのこと
カレー味でも
つけてほしいよね。
きっと
ぼくだけじゃないはず。
もしも
ぼくだけだとしたら
そんな世界は
放っておくことにするよ。
桑園の競馬場が
リニューアルしてて
行ってみたんだよ。
のんびり
ビール飲むのにいいなって
そう思ったんだけど、
なんせ
紙類が散らかってるよね。
馬券だったり
新聞紙だったり
がんがん床に落ちている。
あれは
習わしなんだろうか？
だとしたら
好きじゃないなあ。
ぼくはね。
あと手稲プールが
最終日で
８歳児が祭りで
招待券を当てたもんだから行った。
寒かった！
波のプールとか
流れるプールとか
ぜんぶ初めてで
おもしろかったけども。
なんせ
寒かった。
子どもらは
唇が紫になってたよ。
笑ってんだそれでも。
そんで
プールのあとは
思ったより
ビールが進むね。
今日の空
もう秋だったよね。
夏はもうすぐ終わります。
雨降ってらあ。
きらいじゃない。
まだ、夏は終わってない。
そうは言ってるけど
帽子は秋ものに。
Ｔシャツだけじゃ
心もとなくて上着はおってる。
机の上を片付けよう。
引っ越ししたいなあ。
いっそのこと
山奥とか外国とか。
とも思ったり
それは思うだけだったり。
関係ねー。
最近のキーワード。
短い期間で
何人から同じような言葉を聞いた。
常識にとらわれない。
自由な発想を大切にしよう。
そういう意味のこと。
折り合いもありつつだけどね。
心配ない。
関係ねー。
いいと思う。
あと何年くらい
この世にいるかしらんけど
自分の人生に責任を持たないとね。
ヒントは目の前に
たくさんあるんだ。
ペペロンチーノに
柚子胡椒をあえる。
今、すっごくこれが好き。
毎日だって食べてもいい。
そこらへんの
カフェで食べるのより
おいしいのつくるよ。
そろそろ
いなり寿司でも仕込むかな。
今日は
ゆっくりと過ごせそうだよ。
鍋したいね。
あ。それってもう秋なの？
おみやげって
うれしいよね。
食のおみやげ
特にうれしい。
それが
突然だったら
もっとうれしい。
やっと
宿題サポートで
とっちらかった
スケジュールが立て直した感じ。
そういえば
８歳児が宿題に取り組んでるとき
トムウエイツの
グレープフルーツムーンて曲が
かかったんだけど、
急にね、手を止めて
この曲誰？って聞いてくる。
誰が歌って
何てタイトルの曲か教えてあげて
興味を持つ対象の
意外性をしみじみ喜んだ。
で。
なんで聞いてきたか確認したら
「眠たくなるね！」だって。
実に、シンプルです。
見習いたいと思います。
でも
いい曲だとも言ってました。
おもしろいなあ。
今、ぼくのなかで
それはもう、モーレツに
キャンプ欲が高まっている。
ライジングサンでの
食事の面でやり残した感があるのと
純粋にキャンプだけしてみたい気持ち。
それもあるけれど、
野外でひたすら料理をつくりたいのだ。
変な角度から
アウトドアに没頭しそうでこわい。
なんせ
すきあらば、
料理のための便利な道具や
効率的なオペレーションについて
真剣に考えている。
amazonだって徘徊しちゃってる。
限られた不便な環境で
臨機応変にやるか。
それも大切だと思う。
しかし、
思う存分
ちゃんとやりたくなってるのだ。
まず
食材選びから
配慮をしたい。
これあったらいいよね。
そこを突きたい。
それは
愛情と想像力だ。
なんなら
家から仕込んでいきたい。
遠慮させることなく
存分にもてなしたい。
驚かせたい。
自分が食べなくたっていい。
味はつくってる自分が
先にわかってるんだから。
そうして、人は
ダッチオーブンやら
キャンピングカーに
手を出してしまうのだろう。
ただでさえ
人生そのものが遊びなのに
また道楽が増えてしまう。
いずれにしても、
あの妙にかっちりした
アウトドアな感じは避けたい。
ポンコツ感は忘れてはいけない。
という
どうしようもないことを
ここ数日、ずっと考えてる。
もっと考えるべきことは
いくらでもあるのにだ。
そのうち
いけしゃあしゃあと
アウトドア雑誌にコラムでも書くよ。
いいんだ。お金になるなら。
だって、それができるんだから。
そんなことより
来年のライジングサンは
見たことのないバンドや
興味のあるバンドを
積極的に見てみようかとも思っている。
だけど、
決められた時間を選んで
どうしても見なきゃいけない状況が
なんだか面倒くさくなる。
ジレンマだ。
スカパラはゲストに
甲本ヒロトを呼ぶべきだった。
それについては
今でもくよくよと考える。
夏に会いたい人はもういない。
オッケー。
すべて、問題ないぜ。
夏は今日で終わり。
その理由は
夏休みが終わるからだ。
胸を張って言い切る
子どものバカっぽくも
真っすぐな判断に救われる。
ざーざー雨降り。
夏のあんなこんなが
どさくさに紛れて
洗い流されていくような
ただの気のせいのような。
大人は
ややこしい。
ややこしく
しているだけだけどね。
胸を張って言い切る。
これは大切なことだよね。
たとえ、バカげていても。
ただ、もうちょっと
終わるまでの余韻を
しっかりと見ていたいんだ。
張り切って
ジタバタさせてもらいましょう。
遠く離れて泣いていた君にも
新しい季節がそこまで来ている。
その知らせを聞いて
少し安心した。
その違うベクトルでは
ひいたことのない
カードがめくれている。
ウソみたいなこと。
いろいろ
あるんだぜ。
おもしろいじゃないか。
じゃあ、
秋になったら
金髪にでもしようか。
ウソだよ。
８歳児の自由研究。
ちょっと
リアルなカブトムシ。
けっこうな仕上がり。
ちょっと
リアルに驚いた。
盆明け〜。
どんだけ〜
ってくらい
お盆中は
好きなことしかしなかった。
決めた通りだね。
そんで
平日が
もそもそと動いている。
まったく仕事が
はかどらないのは
事務所で８歳児が
夏休みの自由研究を
やっているから。
冬休みでもギリギリ
夏休みもまたギリギリ。
そうして
打合せ用のテーブルが
占領されている。
前にも見た光景だねこれ。
違うのは
紙粘土が飛び散っているとこ。
カブトムシをつくるらしい。
テーマは
「ちょっとリアル」だって。
最初から
「逃げ」が入っているのである。
そんな８歳児は
ライジングサンに行った。
キャンプも初めてだった。
２日目の山下達郎を一緒に見た。
夜も遅いし
少し寒かったけど
星空とあの歌声は
８歳児の夏に刻まれたようだ。
それは、ぼくも同じで
膝の上に存在する
小さな体温とその時間が
とても愛おしくなった。
そんで、
カブトムシづくりに励んでいる。
離れて見守ってるけど
まったく
無計画でやっているようだ。
たくさんの出来事を
経験して
夏のルールがつくられていく。
これ、砂丘みたいでしょ。
君にはどう見えるかな。
暑くなったよ。また。
昨日は楽しかったなあ。
酒飲んでるのに
みんなで
写真ばっか撮ってた。
明日からは、お盆休みだ。
しょぼくれた
おじさんが歩いている。
そう思ったら
ガラスに映る自分だった。
うんざりしてる。
自分がクズだとふまえて
言うんだけど
笑えないクズが
時々だけどいるんだよね。
もうね
いいんだ。
くだらねー
打合せに付き合うヒマはない。
付き合ったとしても
クソみたいな態度にへつらうために
生まれてきたわけじゃない。
ハッキリ言うよ。
もうね
いいんだ。
それで
干されるくらいなら
それまでの自分なんだ。
今日が
うんざりだったとしても
すべては
自分が選んだことだぜ。
承知。
もう、じゅうぶん。
くだらねーものに
巻き込まれる自分がわるい。
うんざりしたくなきゃ
そこに行かなきゃいい。
いやなら
いやって言えばいい。
好きなら
おかわりすればいい。
怒りにはほど遠く
辟易ほどダメージもない。
残念。
わからせてもらって
ありがとうございます。
それだけ。
関係ねー。
なんでもこい。
さあさあ
よくご覧ください。
その抱えたもの
空っぽですよ。
もっと謙虚に
自分を大切にしよう。
明日からお盆休み。
決めた。
好きなことしかやらない。
日曜日の夜から
空がわんわん泣き出して
季節がひと目盛り
大きくカチリと動いた感じ。
明けて青空。
なんにもなかったみたいに、
堂々と高くなっている。
週末は
金曜日が最悪の飲み方をして
土日は知り合いの田舎で
のんびりを許されるという
激しい振り幅。
８歳児と海水浴をし
おいしいものを食べ
カブトムシとったり
ひまわり畑の迷路を走ったり
思い出しては
自己嫌悪になったり
知らない温泉に入って
また泳いでみたり。
気持ちよくヘトヘト。
雨は持ちこたえてくれた。
すべてを終えた家路で
ざんざん降ってきたんだ。
週末は終わりますよーと
告げているかのようだった。
田舎の夜。
泊まり先でも寝そびれて
ちょうどむずむず起きた８歳児と
近所を探検した。
８歳児は少し欲が出て
二匹目のカブトムシを
期待していたんだと思う。
ドアを開けたら
見事な星空。
そこに光る、流星。
大きくて黄色い月を見て
ぼくら
その瞬間
世界中でいちばん
ラッキーな気持ちでいた。
そしたら
これまた
未確認飛行物体。
見ちゃった。
これが
ドラマの筋書きだったら
偉い人に修正される展開だろう。
でも、本当なんだ。
かるく30分は
追っかけていただろうか。
あんまりにも明確に
見え続けるもんだから
すこしこわくなって帰った。
ウソじゃないんだけど
言ってて恥ずかしいから
詳細を説明するのはやめとく。
黄色い光が２つあって
間に赤い光があって
ジグザグ動いたり
瞬間移動したりするんだ。
ほら。もう恥ずかしい。
なんだこの感じ。
夏の夜のいたずらだ。
ぼくらだけの
思い出にしておくよ。
さすがに
ＵＦＯは想定外だったけど
波に飛び込んだり
流れ星に目を丸くしたり
カブトムシで興奮したり
驚く顔を見るのが、ぼくは好きだ。
たまらなく好きだ。
ほかのことなんて
どうでもよくなるよ。
そうして
ぼくが子どもだったときの
体験や感覚を
もう一度させてもらっている。
とても不思議な感覚だけど
ありがたく思う。
この世は
思っている以上に
ポンコツだけれど、
心配はいらない。
まだまだ
君を驚かせてやりたい。
そんで
昨日の夜は
すやすやと眠れると
思っていたんだけど
すんなりと
週末を終わらせてもらえなかった。
ツユムシが脱走して
部屋の中で鳴いていて
それを捕獲して
簡易的な虫かごを補強して
また逃げるんじゃないかと
気になって寝そびれる始末。
その間
ずうっと雨は
降ってたんだ。
あ。ツユムシって
キリギリスの仲間らしいよ。
弱々しい姿から
その名前が付いたらしい。
それ知って
妙に愛着がわいてしまった。
すんなりと
週末を終わらせてくれないのは
なんかの罰なのかと苦笑いして
ずうっと雨の音を聞いていたんだ。
そんなこんな。
夏はまだ
もう少しあるよ。
田舎のコンビニで
猫を発見して撮ったんだけど
今さ
よく見てみたら
えらく拒んでる顔してるのね。
田舎の猫
ほほえましく思って
めずらしく
撮ってみたんだけど
それはこっちの勝手なはなし。
あと
カブトムシって
ずっと密吸ってるのね。
バカなんじゃないかってくらい。
昆虫の王様だし
もっと威厳を持ってほしかった。
それもまた
こっちの勝手なイメージ。
しかし
なんだ
あれだ。
いろいろあんだ。
事務所に
ポストカードとか
フライヤーとか飾れる
ボードみたいなのがあってね。
壁一面くらいでかいやつ。
気に入ったやつを
いろいろ飾ってたんだ。
それがさ
倒れてんだ。
朝、ドア開けたら
なんか景色違うなあって。
模様替え？
誰が？
泥棒？
一瞬、考えるよね。
うわ。倒れてるよって
気づくのに時間かかったよ。
半分くらいは
床やらテーブルやらに
放り出されてしまって。
立てかけたけれど、
ところどころ欠けたまま。
それがね
もう２週間くらい前のこと。
今も欠けたままですよ。
忙しかったのもある。
これはそうだあれだ。
新しいものを飾れと。
そいういうサインなんだと。
なるほどねと思ったけど
まだ欠けたままですよ。
不思議と
慣れてくるんです。
まあいっかと。
あと新しいものが
そんなにないってのもある。
場所を空けないと
新しいものは入らない。
そういうことなんです。
奥さん！
雨、ざーざー。
濡れるよ！
雨、ざーざー。
気持ちいいくらいさ。
暑さが続いている。
誰もが言うことを
わざわざ書くのもなんだけど。
扇風機を回しっぱで
半袖短パンに
タオルを巻いている。
昭和かと。
またもや
何食わぬ顔で
平日がスタートし、
現場なスタイルで
原稿に追われている。
週末は、遊んだ。
金・土・日。
パソコンをさわらず
iPhoneもそこそこに
休みに集中できた。
最近、
それがいいと思っている。
ちゃんと休める。
それがうれしい。
いつもそうできるとは
限らないのだけれど。
金曜日は
ビアガーデン
土曜日は
実家の夏まつり
日曜日は
三笠市のイベント
まつりばかり。
飲んでばかり。
すごく、いいと思う。
どれも詳しく
書いておきたいとこだけど
だいたいにしておこう。
日曜日は特に暑かったんだ。
そんな日は海なんだろうけど
木々と山の三笠市で
「JAZZ − GISUKAN」という
音楽とジンギスカンを楽しむ
イベントに行ったんだ。
今日は最高。
本当にそう思った。
ほかと比べることなく
どこと比べることなく
最高だと思える。
そんなイベント。
あんなに飲んだのに
トイレに一回も行かなかった。
それくらい汗をかいたのだと思う。
イベントを振り返って
いちばん
どうでもいいことを書いてみた。
いいでしょ？べつに。
今日は最高。
人と比べることなく
そう思える。
そんな時間に出くわしたくて
ぼくはまだ生きてるんだと思う。
振り返ると
三日間どの時間も
今日は最高って
思っていたなあ。
最高にもいろいろある。
それはいいことなんだ。
週末の最後は
意外と見落としていた
わりと近所の居酒屋で
おだやかに締めた。
そして、
今日に至る。
７歳児は
８歳児になり
水風呂に入れて
浮かんだりもできるようになった。
自由研究は
紙粘土で蛇をつくりたい。
そう意気込んでいる。
ぼくは君の夏を
最高にしたいと
本気で思っている。
そうだ、思い出した。
日曜日の夜、
銭湯を出た駐車場で
半分の月を見ていたら
未確認飛行物体を目撃したんだ。
８歳児はＵＦＯだと言った。
すごく高い夜空の中へ
ゆっくりと消えて行ったんだ。
ぼくも、そう思った。
暑い。
今、
ハッキリと言えるのは、
それだけ。
遠くひとり歯をくいしばる
友の心配をしている。
どんな朝を迎えたのだろう。
ぼくは
何ができるのだろう。
そればかり考えている。
そして、
小さめのＴシャツを着ると
決まって乳首がポチッと目立つ。
そんな心配も一緒に抱えている。
だって、
乳首が立っているのが
通常だからしょうがないのだ。
ジタバタしない。
経験にとらわれない。
なるべく
シンプルに考える。
いろいろあるのだ。
それは突然で
これからもだ。
何があっても
君の味方でいる。
それだけは決めている。
ハロー、八月。
その先は
どんなですか？
