季節はずれ。

雪が降りました、札幌。

この雪に喜んでいる人は
そういないと思います。
ちょっとした話題を
提供してくれたくらいで。

今日、タクシーに乗ったら
かならずや
その話題に触れることでしょう。

スーパーで顔を合わせた、
おばさんも、
聞き込み中の刑事も、
新学期がはじまったばかりの
学生さんも、
札幌に住むほとんどの人が、
雪はもういいよね、と話すことでしょう。
少し自嘲気味に。


でも！

雪。

いい加減にしろ。

おふざけがすぎる。

もう、いいじゃないか。ひっこみなさい。

地下鉄の５番出口の階段で
おじいさんが、つんのめったじゃないか。
品のあるおだやかな、おじいさんが、
突然、前方に両手を突き出してバランスを保ちながら
４段くらい一気に駆け上がったじゃないか。

おそらくここ数年で最速のアクション。


ドキッとして、
キュンとなったじゃないか。
僕のささやかな日常に何をするんだ。
それは、何エッセンスか。

もう。

眠たい！




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