2014年1月7日火曜日

真夜中の狸小路。


初春かぁ。

誰もいない
アーケードの下を歩くの好き。
さらに進むと
めっきり昔の景色に変わる。
もっと進むと
アーケードがない通りになる。

ふだんよりも
ゆっくりめに歩く。

それは少し
酔っているからでもある。

靴のかかとを強めに踏んで
カランと鳴らした音が響く。

さっきまでの出来事や
明日の予定や
ずいぶんと昔の記憶や
もういない人のことや
君にはかなわないことを
巡らせながら。
いつもより
ちょっと遠くを見て歩く。

そうして
家に帰る。

あまり遅くない時間だと
寄り道をすることもある。


夜が明けて
今日は
街が動きはじめた感触。

ゆっくりとね。

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