2014年3月20日木曜日

たしかこんな日だった。


気長に待っている。
春の印しに一喜一憂する。

今朝は
すごく早く目が覚めて
じっくりと動けずにいた。
2時間くらいそうしていただろうか。
お酒に弱くなったというより
お酒の量が増えている気がする。


君に話したことあっただろうか。


すごく昔に
こんな天気の日に
突然、海に行ったことを思いだした。

冬の浜辺には
雪が積もっているのだろうか。

喫茶店で生まれたそんな疑問を
はりきって確かめに行った。

わんぱくである。

だけども、
やっぱり、
海は寒くて
演歌みたいな日本海だし
オーシャングレーだし
すぐにすることがなくなった。

着くやいなや
待ち望んでいたその答えは
目に飛び込んできたのだった。
それはそれは、あっけなく。
そばにいくまでもなく。

波の往来する箇所には雪がなく
そうじゃないところには
雪が積もっていた。

考えればわかることだった。

なんなら行きの汽車で
うっすらと想像していたかもしれない。

うす灰色の景色のなか
雲の隙間から光が差し込んで
赤い手袋が
まぶしいくらいに映えていた。

それは考えてもいなかった。

バカなほどに
薄着だったぼくは
当然のように、
それはそれは、あっけなく
体の芯から冷えきってしまった。

目が覚めると
なぜか全裸で
布団を放り出していた
今朝の自分と同じくらい。
それで
こんなこと
思い出したのだろう。
あと
えらく
おっさんになったんだろう。

あのとき
あんなにどうでもいいことに
喜んで付き合ってくれた人は
今ごろ何をしているのだろう。


たしか東京に行ったんだっけか。
アメリカに行ったんだっけか。
道東あたりに帰ったんだっけか。


きっと幸せになっていると思う。

そう願いたい。

図々しいかもしれないけど。

その海の続きを
さかのぼったんだけど
帰りの記憶が
まったくもって
ぼんやりしている。

ナイロンみたいに
海に揺られて
波音にかき消されて
そっと誰にも気づかれず
溶けていったようだ。

いつの間にか
存在してたことも
忘れられるくらいが理想だなあ。

図々しいかもしれないけど。

そんなことを
ぐずぐずと考えているけれど
私は、すこぶる元気です。


うんこ。

かしこ。みたいに言うよね。



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