挨拶レディオ。

しわっす！

今年もきたぜ。
この挨拶がふさわしい
12月がまたやってきた。

ちっとも
定着してないけど関係ないね。
さあいこう。

ぼくは言うぜ。

この街のみんなと
世界中の人々を想像して。

踊り方を忘れてしまった彼に
笑顔を取り戻しそうな彼女に
電飾に彩られた冬道をひとり歩くあいつに
買ったばかりの服を汚してしまったあの娘に
悲しみを知っている仲間に
締切に追われている僕に
いまごろまだ眠っているであろう君に。

愛を込めて、
挨拶するよ。


　しわっす！


　〈ホラ 君の番だ〉



オッケー！
さすがだ。信じてたよ。

じゃあ今度は
冒頭から挨拶まで、
むかしのラジオの
ディスクジョッキーみたいな感じで
読んでみようか？

ベストなイメージは
エコーズの辻 仁成。
オールナイトニッポン第二部だね。
月曜だったかな。

それじゃあ、わからないか。
カンタンに言うと
勢いよく、スピーディかつ
なぜ？ってくらいの自信を持って
かっこわるくなる。だからね。

いいかい？

決して、
かっこよくはならないはずだけど、
「かっこわるい」ってことが大切なんだよ。
この場合は、特にね。

できるでしょ？
恥ずかしくてもいいんだ。

それじゃあ
ぼくは、君からの挨拶を待つとするよ。

１年の残りの１カ月。
かみしめながら流されていこう。